2023-04

近年、保育園での子どもたちの成長と学びの過程を記録し、その分析や共有を行う「保育ドキュメンテーション」が注目を集めています。これは子ども一人ひとりの成長の過程を詳細に捉え、それを保護者や他の教員と共有することで、子どもの理解を深め、より良い教育環境を提供するための重要な取り組みです。しかしながら、保育ドキュメンテーションはその性質上、大量の情報を適切に管理し、必要な時に必要な形で利用できるようにするという課題を孕んでいます。ここで注目したいのが、この課題を解決するツールとしての「ICTシステム」の活用です。

COVID-19パンデミックは、保育園においても大きな影響を与えました。レポート「The Year in Child Care: 2021 Data, Analysis and Recommendations」でも指摘されているように、保育士の感染リスクや、保護者とのコミュニケーションの課題などがありました。しかし、このような状況下でもICTを活用したシステム導入が進んでいます。 例えば、オンラインでの面談や保護者とのコミュニケーション手段として、ビデオ通話アプリが活用されました。また、ICTを活用した健康管理システムにより、子供たちの健康状態を把握することができました。 COVID-19パンデミックは、保育園におけるICTシステム導入の必要性を改めて示しました。今後は、ICTを活用した保育システムの充実が求められます。

保育園では、行事や普段の様子を写真に収め、保護者に販売することが一般的です。これは、子どもたちの成長を記録し、家族の思い出に残す大切なサービスです。しかし、従来の写真販売方法には手間やリスクが伴います。そこで、SaaS型写真販売システムが登場しました。このシステムは、写真販売を効率化し、保護者や職員の負担を軽減することができます。SaaS型写真販売システムとは、インターネット上で提供される写真販売のプラットフォームで、保育園が簡単に写真販売を行えるように設計されています。従来の方法では、写真の現像や販売の手続きが煩雑であり、また、写真の紛失やプライバシーの問題が懸念されていました。しかし、SaaS型写真販売システムを導入することで、これらの課題を解決できます。